マナー、モラルについて。

らずくん

2015年04月19日 22:44

随分と暖かくなってきました。そろそろ冬眠から目覚めて海に繰り出される方も多いはず。

また、この春からゴムボートやカヤックフィッシングを始められる方も多いのではないでしょうか?

本当に楽しい趣味なのですが、周りに迷惑をかけちゃいけないのは当たり前・・・しかし知ってか知らずか、周りに迷惑をかけるような行動を取られている方も相当数いるのが現状。ってことで、自戒の意味も含めて自分なりにまとめてみました。

なお、色んな環境や地域性がありますので全てが当てはまるわけではないと思いますが、一つの意見として参考程度に考えてもらえたらと思います。


これを読んで『なんだよ、うぜーなー』と思われる方もいるかもしれませんが、色々と崖っぷちの現実があるということから目をそらすわけにはいかないので。。。





※駐車場でのマナー

朝一番から釣りがしたくて前夜のうちに現地入りして車中泊で仮眠を取られる方、割りと多いと思います。僕もそのうちの一人です。
これは本当に書くのもバカらしいことなのですが、前夜から現地入りして車中泊される方はアイドリングストップを守りましょう。

幹線道路沿いにお住まいで普段から騒音に慣れている人はちょっと分かりづらいかもしれないですが、閑静な住宅街にお住まいの方なら分かるはず。夜中に家の前にエンジンをかけたままの車がいたらどうですか?うるさくて寝ていられませんよね。

到着したらすぐにエンジンを止める。これは必ず守りましょう。
もし家が建っていない場所でも、周りに車中泊の車がいるなら同じことです。

周りに家も建ってなく、他に誰もくる可能性がないような場所ならば別に好きにすれば良いとは思いますが・・・・環境面から考えても決して褒められたものではないですよね。

エンジンを切ったら寒くて(暑くて)寝られない・・・・と言うなら、せめて現地まで来ずに最寄りの迷惑にならない場所で車中泊をしましょう。

これと同じで、現地での宴会も気をつけましょう。近くに家があるなら絶対にNGです。
家がなくても他に車が停まっているなら同じです。夜中の話声は相当遠くまで聞こえます。

自分達がいくら楽しくても、それによって他の人に迷惑がかかるのならば絶対に控えなければなりません。

もしも宴会をやりたいのであれば、絶対に第三者に迷惑のかからない場所。これぐらいは守りましょう。
話がしたければせめて車の中で話しましょう。

それとドアの開閉、これも案外大きな音がします。バタバタと開けたり閉めたりなんてもってのほか。
なるべく静かに開閉するように気をつけましょう。


こうやって書くと本当に当たり前のことなんですが、そんな当たり前のことすら守れない人が多くいます。




※準備のマナー

朝一番、暗いうちから準備をする人は多いと思います。僕もその一人です。

自分達にとっては朝であり、期待に胸を躍らせワクワクしながら準備をする楽しい時間ではありますが第三者にとってはまだ夜中だということを絶対に忘れないようにしてください。

特にゴムボートに乗っておられる方。高圧ポンプ使われてる方も多いと思います。

付近に民家や仮眠中の車両がいてもお構いなしに高圧ポンプ。何を考えているのかなー?と思います。

楽して準備したいのでしょうが、絶対に厳禁です。アイドリングの騒音どころの話じゃありません。

自分が楽したいがために人に迷惑をかけるようなやり方を選択される方には、はっきり言ってこの趣味をしてほしくありません。

高圧ポンプ使いたいのであればこれも、絶対に第三者に迷惑のかからない場所で使ってください。
相当遠くまでポンプの音が聞こえているということを忘れないように。

カヤックは高圧ポンプ使うことはありませんが、やはりドアの開閉の音などには注意を払いましょう。

それと車の駐車の問題ですが、絶対に迷惑のかからない場所に停めていますか?
大丈夫かどうか分からないのであれば、その場所には停めないようにしましょう。

ここなら大丈夫であろう・・・・なんて勝手な思い込みは絶対にNGです。

人気スポットなどではカヤックやゴムボートを出す人の車で溢れかえっている・・・・・なんてこともありますが、無理やり停めるようなことは絶対にやめましょう。
諦めて他の場所から出すようにしてください。

無理やり駐車して、ゴムボートやカヤックで沖に出て行く姿・・・・・地元の方がそれを見てどう思うか、それぐらい考えましょう。決して良い風に映ることはありません。



※出艇~海上でのマナー

ゴムボートやカヤック、夜中に出して浮かぶのは法律上なにも問題ないそうです。

でも、やめましょう。

漁師さん、海保さんの皆さんがゴムボートやカヤックに対し必ず守ってほしい事の一つとして『暗いうちの航行は絶対に止めてもらいたい』と口にされます。

法律上問題ないから文句言われたくない、気をつけるから大丈夫!!・・・・・なんて方もおられますが、もしもゴムボートやカヤックが遭難騒ぎになった場合・・・・お世話になるのがその方達ですよね?
夜間だと波の高さ、浮遊物、定置網、なにも見えません。何に対してもリスクは飛躍的に上がりますが、そのリスクと引き換えに何か得られるものはあるのでしょうか?

漁師さん、海保さんは海のプロフェッショナルです。その方達が口を揃えて『暗いうちは浮かばないでくれ』と言うんです。これはやはり守らなければならないことです。

ちゃんと明るくなってきてから浮かびましょう。そして暗くなる前には帰着しましょう。


さて、浮かんでいるとジギング船や遊漁船とバッティングする場合があります。
言うまでもないことですが、必ず距離を開けて釣りをするようにしましょう。

特に完全フカセをしている船の潮下には絶対に入らないように。数百メートルもラインが出ている場合があります。

向こうは商売、こちらはレジャー。邪魔にならないようにしましょう。こちらが先にポイントに入っていても、遊漁船が近づいてきたら場所を譲る・・・・それぐらいの余裕があっても良いと思います。
こちらからは結構離れているように見えても、相手からすればかなり近くで浮かんでいるように見えます。

ジギング船などは頻繁に移動を繰り返します。邪魔にならないように、速やかに場所を譲りましょう。
いつでもどんな時でも、気持ちにゆとりは大切です。

もしも事故が起きた場合・・・・排除される可能性が出てくるのはこちらだということを忘れないように。


さて、海では釣りをしてはならない場所と言うものが存在します。

航路は勿論ですが、定置網付近も釣りをしてはなりません。

福井県を例に出しますが、県内にはこのようにいたるところに定置網が設置されております。





(クリックで開きます)


上記のリンク内でカーソルを定置網に当てていただけば詳細が出てきますが、以下のリンク先のようにそれぞれの定置網に【魚道を遮断し、または魚群を散逸する行為その他当該定置漁業に著しく支障を及ぼす行為をしてはならない。】その距離が定められています。
つまり簡単に言えば、この定められた距離より近づいて釣りをしてはならないということなんです。




これは条例で定められていること。守らなくてはならない海のルールです。

ちなみにこのようなルールが設定されていない地域もあります。ただ、浮かぶ地域の下調べぐらいはちゃんとしておきましょう。



※帰着後のマナー

ゴミは必ず持ち帰る・・・・なんてのは当たり前すぎることなのですが、そんなことも出来ない方も実際いるわけで・・・。

せめて、来た時以上に綺麗にして帰る・・・ぐらいの気持ちは持った方が良いです。

とある場所で、こんな話を聞きました。

その場所は公園になっており、綺麗なトイレが設置されている場所なのですが・・・・

そのトイレの手洗い場で魚を捌き、そして魚のハラワタをそのまま放置して帰った人がいるそうです。

本当にありえません。そのトイレは地元の自治体の方達が清掃している場所。
そんな場所で魚を捌くこと自体が大問題ですが、さらにそれで出たゴミを放置したまま帰るとか。

もちろん大問題になり、その場所は閉鎖寸前までの騒ぎになりました。当たり前の話です。
もし私がそこの地元の人間ならば、閉鎖に向けて全力で動きます。それぐらいの愚行です。

そうやって一人の勝手な行動により、他の皆が迷惑するわけです。

先にも書きましたが、自分さえ良ければそれで良いという考え方の人にはこの趣味は続けてほしくない・・・そう思います。


この数年で出艇出来る場所が本当に少なくなりました。


全てと言ってよいほど、その原因は釣り人のマナーの悪さによってです。

何か起こってから知らなかった、気づかなかったと言ったところで、それはもう手遅れなのです。


そのようなことが少しでも減ればと思い、自分が普段考えていることを書いてみました。


ルール、マナーを守り、そしてモラルを持って楽しく釣りしましょう。



あなたにおススメの記事
関連記事